引っ越しの手続き、物件探し、引っ越し業者選定の手順について徹底解説します!
[公開日]2018/06/26 書類手続き,引っ越し準備,物件探し,引っ越し業者
「引っ越し=大変」という印象を持つかたが多いと思いますが、これをスムーズにするために大切なのは、「やること」を「もれなく」、「順序よく」行なうことです。
「やること」は大きく別けると「住まい探し」、「引っ越し」、「手続き」、「物品購入」があり、それぞれに数多くの項目があります。
引っ越しの大変さはこれらを同時並行で進めることが必要なためで、「やること」の優先順位と順序がとても大事になります。
ここではこれから引っ越しをしようと考えているかたが「やること」を整理してスムーズに進められるよう、全般を網羅した手順について、引っ越し前後の時期別に詳しく紹介します。
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引っ越しを決めたらすぐにすること
1.賃貸物件探しは引っ越しのことも考える
まずは賃貸情報サイトで住みたい路線や街、駅名から希望条件に合う物件があるか探します。
2~3の地域に絞り、取り扱いの不動産業者へ行ってみましょう。払える賃料、間取り、最寄駅からの距離、設備やペット可否など、自分が優先する条件に会うものに絞り込んでいきます。
内見できるものは必ず自分の目で見て環境やセキュリティーの観点からも確認しましょう。
契約までに必要な書類は、免許証や保険証の身分証明書、入居者全員の住民票、印鑑と印鑑証明書、そのほか連帯保証人に関するものです。
間取りや家賃に関心が行きがちな住まい探しですが、家族の引っ越しでのベッドやタンスなど、大きな家具が入らないとその物件に決めたことを後悔してしまいます。
家電では冷蔵庫と洗濯機は置き場所が決まっているため、サイズが合わないと買い替えが必要になるため、事前に確認する必要があります。
搬入がスムーズにできるよう、共用廊下、階段の踊り場、ドア、室内廊下など、荷物が運べるか確認しましょう。
また、道路の幅、エレベーターの有無、駐車場、駐輪場などのチェックもしておきます。
2.引っ越し日の決定
まだ住まいが決まっていない場合はあとで変更もありますが、ターゲットとなる引っ越し日を決めておきます。これからこの日を基準にいろいろなことを調整していくのです。
家族や学生で前もってわかっている場合には、1ヶ月程度先にしておくと余裕をもって進められます。
単身の急な転勤で余裕がない場合はすぐに確定するようにします。
3.引っ越し業者の選定
会社の規模や知名度など様々な引っ越し業者があります。料金や作業の範囲も会社によって大きく違います。
まずは一括見積もりサイトを活用して数社を候補にします。
このとき営業エリアが合えば、大手だけに限定せず中小の業者も入れておくと選択の幅が広がり、競争相手が多くなるため、後の料金交渉が優位に進められる場合があります。
中小の引っ越し会社は、地元の企業、口コミが良い、運送保険に入っているなどの点から選びましょう。
引っ越し料金は土日や祝日、3月〜4月は高くなります。一方で数日のうちから日にちを指定せずにフリーにすると安く済ませられます。
料金がお得なだけでなく、大切な荷物を安心して任せられることが重要です。話を進める中で自分に合った引っ越し業者に絞っていきましょう。
住まいが最終的に決まっていなくても先に見積もりを取り始め検討を進めることをオススメします。
4.今の住まい、駐車場の解約申し出
解約は1ヶ月前までの申し出が一般的ですので、引っ越しが決まったら早めに管理会社または家主に連絡します。
退去日まで1ヶ月を切っていると、申し出の日から1ヶ月分の家賃の支払いが必要となります。
事前に賃貸借契約書に記載されている「解約予告の告知期限」を確かめ、その前に忘れずに連絡しましょう。
5.転校届
引っ越しが決まったら、なるべく早く学校に知らせます。
転校手続きに必要な在学証明書、教科用図書給与証明書等を発行してもらいます。
勉強道具などは転校先で新たに必要なものや、学校指定のものもあります。早めに確認して余裕をもって準備しましょう。
6.不要品の処分
荷物を減らすことで引っ越し料金を安くできるため、不用品の処分は重要な作業です。
また、単身のかたは思い切って断捨離することで、引っ越しを機に生活全般を変えることができます。
粗大ゴミは各市区町村の窓口に電話またはインターネットで申込みする方法の他、買取業者に引き取ってもらうこともできます。
衣類、食器、置物などの小物類についても、使わなくなったものは前もって処分しておきます。フリーマーケットなどを活用するのもいいでしょう。
また、引っ越しを機に家電製品を買い替える場合には、古い家電をいつどのように処分するのか、あらかじめ購入する店で相談しておきます。
自分で家電を処分するときは家電リサイクル法に気をつけて行います。
購入した時の店や自治体へ処分を依頼すると指定の業者が回収に来てくれますが、10日ほどかかるため早めの手配が必要です。
また、リサイクルショップやオークションを活用する方法もあります。
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7.転居はがきの作成
知人・友人、親戚、勤め先関係者などに引っ越ししたことを知らせますが、直前は忙しく負担になるため、前もって準備を進めましょう。
送り先に合わせて作成するのが理想ですが、何パターンも準備するのは大変なため、誰に対しても失礼にあたらない文にしておきます。
8.荷造り準備
ダンボール箱・ガムテープなど梱包資材を準備します。引っ越し業者からもらう場合にも早めに届けてもらいます。
家族の引っ越しに必要なダンボール箱は荷物の量によって違いますが、学生や単身は10個~15個が平均的といわれています。
10日前までにすること
1.引っ越し業者との契約
料金やサービスから自分に合った業者を選んでいきますが、難しいのは契約のタイミングです。
2週間くらい前に済ませておくのが理想ですが、新居の入居日が確定しないとできません。
不動産業者との交渉の状況を、引っ越し業者に説明しながら早めに契約します。
特に3月など混み合う時期は、遅れると引っ越し業者の確保が難しくなるだけでなく、選択の幅が狭くなることで料金が高くても契約しなければならないため注意が必要です。
2.家具などの配置の検討
引っ越し先が決まったら、部屋のどこに何を置くのか決めていきます。それをすることで、家具や電化製品で新たに購入するものも明確になります。
配置図を書いて引っ越しの作業責任者に渡すことで、当日の作業がスムーズに進みます。
大型の電化製品や家具の購入は早めにし、引っ越し日に時間指定で転居先に配送されるよう上手に手配しておきましょう。
また、ソファなどは他の荷物も入れてから部屋の雰囲気に合うものを選んだ方が失敗が少ないといえます。
3.荷造り(引っ越しまで使わないもの)
季節外れで着ない服や履かない靴、普段は使わない食器、本やCD、たまにしか見ない思い出の品など、しばらく使わないものは意外と多いものです。
このように荷造りできるものから先に箱詰めしていきます。箱には中に何が入っているか書いておきましょう。
家族で荷物が多い場合には時間を見つけて早めに進めましょう。
引っ越し業者に当日荷造りしてもらう場合には、梱包しやすいように整理整頓しておきます。
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4.インターネット回線の手続き
重要なライフラインのひとつになったインターネット回線ですが、引っ越し先での開設に時間がかかると、すぐにネットやWi-Fiが使えないことがあります。
手続きは同じ会社の回線を使う場合は移転、変更するのであれば解約・契約の手続きをします。
工事が必要な場合、また、3月~4月などの引っ越しシーズンは日程を早めに押さえておくことがポイントです。
手続きや料金をメールや電話で確認するなど、やりとりに意外と手間がかかるため、最低でも10日前、できれば1ヶ月前に着手することをオススメします。
5.電話の移設手続き
学生や単身のかたは固定電話がない場合が多いでしょうが、家族の引っ越しの場合には移設手続きが必要になります。
手続き方法としては、116へ固定電話から申し込むか、インターネットで手続きを行います。
この場合も3〜4月は混み合うため早めに連絡をしておきましょう。
6.郵便物の転送手続き
引っ越し後、旧住所あての郵便物を新居あてに転送してもらわないと、大事な郵便が届かないことになってしまいますので、忘れないように前もって準備をしましょう。
郵便局で転送届をもらい必要事項を記入して投函するか、インターネットでも手続きができます。
窓口での手続きには旧住所と本人確認ができる住民票、運転免許証、パスポートなどが必要です。
転送サービスは基本的に1年間ですので、旧住所あての郵便が転送されたらすぐに連絡していきましょう。
7.定期購入の住所変更・解約
新聞、雑誌、サプリメント、宅配サービスなど、定期購入しているものは、個別に住所変更や解約の手続きが必要です。
何があるか書き出してから、ひとつひとつ確実に連絡していきましょう。
1週間前までにすること
1.荷造り
引っ越し日までの1週間に必要なもの以外、荷造りの多くはこの段階で完了させておきます。
使うかもしれないと考えると進まないため、少し不便でも使用頻度の低いものは、箱に入れてしまうことが早く荷造りを終えるポイントです。
また、直前まで使っていたものは引っ越し後もすぐに使うため、別梱包したほうが早く開梱できます。
ダンボール箱には何が入っているか、引っ越し先のどこに置くのか記入しておきます。
荷造りは使用頻度の低いものから引っ越し先の部屋ごとに行うと効率よくできます。
2.役所等の手続き
市区町村の役所へ印鑑を持参し、まず転出届を出し転出証明書を発行してもらいます。同じ市区町村内の引っ越しは転居届を出すことになります。
転出の場合には、国民健康保険に加入している場合は保険証を返還する必要があります。また印鑑登録も廃止となるほか、児童手当、介護保険など福祉関係の手続きが必要です。
これらは市区町村内の引っ越しの場合には、住所変更の届出を行うことになります。
役所の窓口での手続きは平日でしかできないため、単身で務めている方はスケジュールの調整が必要です。
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3.電気の手続き
契約中の電力会社へ電話かインターネットで移転を申し込みます。
引っ越し日までの電気料金の支払いは、当日に係員に集金に来てもらう方法もありますが、時間を合わせるのは負担になります。口座振替、クレジットカード払いなどを活用するほうが手軽でしょう。
退出時はブレーカーを落とします。引っ越し先では、最近の「スマートメーター」が設置された建物の場合、新しい住所での契約がないとブレーカーを上げても使えないことがあります。
使用開始の手続きも事前にしておくほうが良いでしょう。
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4.ガスの手続き
ガス会社へ電話かインターネットで閉栓の申し込みをします。引っ越し先が同じガス会社の場合は、「止める・開ける」の申し込みが同時できます。
閉栓作業は約10分で、ガスメーターのところまで立ち入りができれば、立ち会いの必要はありません。
ガスの使用量を確認し、月々の支払いと同じ方法での精算になります。
引っ越し先の開栓は、ガス器具の設置状況などの確認を行うため立ち会いが必要になります。
所要時間は30分程度ですが、当日、新居に到着する時間と合わせる必要があります。
5.水道の手続き
水道局や市区町村役所の水道課に電話やインターネットで使用中止の手続きをしますが、引っ越し先が同じ管轄であれば同時に申し込みをします。
料金の精算は、口座振替やクレジットカードなどの方法で行います。
引っ越し先では使用開始の申し込みが済んでいれば水は出ます。もし出ない場合は、水道メータにあるバルブを時計まわりと反対側に回します。
6.金融機関の手続き
銀行については、店舗へ通帳・届出印を持参するか、郵送またはインターネットで住所変更の手続きを行います。
クレジットカード会社や保険会社へも連絡が必要ですが、現在は多くがインターネットでできます。
7.NHKの住所変更
電話またはインターネットで住所変更手続きを行います。
前日にすること
1.荷造り
当日に使うもの以外のすべての荷造りを前日までに行います。一泊の旅行と同じくらいの荷物と寝具、そして清掃用具以外は終えておくのが目安です。
食器も当日は使い捨ての物を利用することで夜にはすべて梱包することができます。
通帳や印鑑などの貴重品はバッグなどに入れて自分で運びます。
当日は紛失、盗難を避けるためにもできるだけ身に着けておくようにします。
2.冷蔵庫、洗濯機、石油ストーブの運搬準備
冷蔵庫は中を空にするため、保存食や冷凍食品を計画的に使いきります。前日夜には当日の朝食分だけが残るようにし、庫内を清掃しておきます。
もし残ってしまう場合はクーラーボックスを活用して保管します。
洗濯機は中に水が溜まっているので説明書をよく読んで水抜き作業を行います。引っ越しに紛れて付属部品がなくならないようにまとめておきましょう。
石油ストーブがある場合は灯油を抜き取ります。冬場の寒い時期は当日朝までに使いきるように調整します。
3.テレビ、パソコンの運搬準備
テレビやDVDレコーダー等の配線を外し、わかりやすいようにまとめておきます。
パソコンは移動中にデータ破損の可能性もあるため、ファイルのバックアップを取っておくことをオススメします。
バックアップを取る媒体には、外付けハードディスク、USBメモリ、オンラインストレージなどがありますが、事前に選んで使い方になれておきましょう。
ノートパソコンであれば自分で運ぶ方が安心でしょう。
4.引っ越し先での挨拶用の手土産
心遣い程度の受け取りやすいものを選び、マンションでは一般的に両隣と上下の4軒分を用意します。
5.現在の住まいのご近所への挨拶
当日は忙しくてきちんとした挨拶ができない場合もあるため、前日までに済ませておきましょう。
6.住まいの清掃
賃貸の場合、退去修繕費を抑えるためには、よりきれいな状態で住まいを退去することが重要です。
引っ越し当日は荷物の搬出が終わると出発までの時間が限られるため、前もってほこりや汚れは取り除いておきます。
普段あまり掃除しない床、壁、天井、そしてベランダもキレイにしておきましょう。
特にキッチン、バスルーム、洗面、トイレ、そして壁紙の静電気による汚れは、ていねいに行うと全体がきれいに見えます。
掃除し終わった壁に梱包したダンボール箱を積むことで多くの部分を前日に終えることができます。
7.引っ越し先の清掃(近隣への引っ越しの場合)
引っ越し日前に鍵を受け取っていれば、一通りの清掃をしておきます。
清掃業者が入っている場合でも、仕上げの水拭きや、気になるところを自分の手で掃除します。
また、新築の場合でも小さな建材の破片でザラザラしていることがありますので、全体の拭き掃除は必要です。
当日にすること(旧居)
1.最後の荷造り
寝具、洗面用具など当日の朝まで使ったものを最後に梱包します。貴重品以外は清掃用具だけ残る状態にします。
ダンボール箱の紛失がないよう、個数の確認をしますが、このとき引っ越し業者のスタッフと一緒に行うと良いでしょう。
2.引っ越し業者との確認
室内外にキズがつかないように養生が必要な場所の確認を一緒に行います。
テレビ、パソコン、楽器、食器など壊れやすい荷物の運搬について指示をします。
ベッドなど解体が必要なもの、洗濯機や冷蔵庫など配管や配線を外すものについても確認をしていきます。
そして、当日の手順や予定時間をもう一度確認しておきます。
もし、梱包などの準備が遅れているものがあればスタッフに相談します。
家族の引っ越しで当日の作業をおまかせにする場合は、特に最初のスタッフとの確認が重要となります。
3.清掃
荷物の搬出は時間が限られるため、スタッフの動きに合わせて空いた場所から清掃していきます。
大型家具や電化製品が置いてあり見えないところは汚れが溜まっているため特に念入りに行います。
また、養生を外した後にテープや切れ端が残っていないか自分でも確認します。
最後にトイレと玄関をもう一度きれいにします。
終了後に清掃用具を入れるダンボール箱を残しておきましょう。
4.電気・ガス・水道の停止
電気はブレーカーを落とします。
ガスの閉栓はガス会社の人がメーターまで入れない場合はオートロックを開錠します。
電気、水道についても、管理人さんがいなければ、メーター読みができるようにエントランスを空ける必要があります。
5.鍵の返却、退去確認
賃貸物件では原状回復費を決めるため、不動産業者がキズや汚れの確認に来ます。
基本的に自然損耗や通常の使用による汚れは貸主の負担となります。借主の負担を求められたときはまずは理由を聞き納得できるまで話し合います。
事前に国土交通省が出している「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に目を通し、不当な要求に対しては反論できるようにしておきましょう。
引っ越しで時間がない状況でも、納得しないまま安易にサインをしてしまうことは避けるべきです。
最後に鍵を返却し物件を明け渡します。
当日にすること(新居)
1.搬入の指示、確認
新居に到着して引っ越し業者のトラックが来たら、まずはスタッフへの指示と確認です。
養生が必要な個所の確認と、家具や電化製品の置き場所の指示をします。
学生や単身の引っ越しでは、大きなものや重いものは後で自分で動かすことは大変ですので、指定場所にきちんと置いてもらいましょう。
搬入されたダンボール箱の置き場所を指示し、ダンボール箱の数が合っているか業者スタッフと一緒に確認します。
洗濯機や冷蔵庫は設置後に動作確認をします。洗濯機は配管のつなぎ目などからの水漏れがないか、早速使ってみることをオススメします。
すべての搬入と設置が終わり養生を外したら、室内に引っ越しによるキズがないか、業者立ち会いのもとでチェックをおこないます。
2.電気・ガス・水道の開始
引っ越し日に合わせて使えるよう事前に申し込みをしておきます。
電気はブレーカーを上げ、「電気使用申込書」に必要事項を記入して郵送します。
ガスの開栓にはガス会社の立ち会いが必要です。開栓作業のほか、ガス器具の設置状況のチェックをしてもらいます。
水道は「開始申込ハガキ」に必要事項を記入して郵送します。
3.荷解き
当日に行う最低限の作業は食事をしてお風呂に入って寝られるようにすることです。これらに必要なすぐに使うものから優先的に開梱していきます。
また、箱から出したものをきれいに並べていくことは時間がかかるため、細かな配置は後日行いましょう。
梱包する箱を使用頻度の高さで分類してあると、必要なものがすぐに使え、また、かたづけられていない荷物で部屋が一杯になることもありません。
4.管理人への挨拶
マンションやアパートの場合には、管理人に転居の挨拶をし、ゴミ収集日などのルールを確認しておきます。
搬入の際、トラックの駐車場所への誘導などしてもらった場合はきちんとお礼を述べておきます。
5.ご近所への挨拶
荷物の搬入が終わり、引っ越し業者が帰ってひと段落ついたところで、ご近所への挨拶に行きます。
時間が遅くなった場合は失礼になるため後日出向くようにします。
引っ越し作業の際の物音や、エレベーターの頻繁な使用についても一言挨拶しておきましょう。
引っ越し後、1~2週間以内にすること
1.転入届
引っ越しから14日以内に手続きを行うことが必要です。
旧住所の市区町村で発行された転出証明書と印鑑を役所へ持参します。
国民健康保険の加入手続き、自営業のかたは国民年金の住所変更、マイナンバーの変更、その他の年金、児童手当、介護保険などの福祉関係の手続き、そして印鑑登録等の手続きを同時に行いましょう。
2.転校の手続き
市区町村役所の転入届の後、教育委員会で転入学通知書を受け取ります。
転校先の学校へ在学証明書、教科用図書給与証明書、転入学通知書を提出し転校手続きを行います。
事前に連絡を入れ日時を決めて親子で出向き、担任の先生が決まっていれば、先生と面談しておくことをオススメします。
3.自動車、バイクの登録変更
住所変更後15日以内に手続きを行う必要があります。
新住所を所管する陸運支局へ車庫証明書、住民票、手数料納付書、自動車税・自動車取得税申告書、印鑑を持参し自動車等を持ち込みます。
住民票は車検証に記載されている住所から、引っ越し後の住所まで繋がりのわかるものが必要になります。
4.運転免許証の住所変更
新住所を管轄する「警察署(運転免許課)・運転免許センター」で手続を行います。
運転免許証、新住所を確認できる住民票等、印鑑(認印で可)を持参します。
警察署・運転免許センターにある運転免許証記載事項変更届に必要事項を記入して申請します。
他の都道府県からの転入の場合は、「申請前6ヶ月以内に撮影した写真1枚」が必要な場合があります。
免許証の更新期間が到来している場合は、更新と同時に住所変更ができます。
5.ペット類の登録変更届
猫や小鳥は特に手続きは必要ありませんが、犬は飼い主の登録変更手続きが必要となります。
引っ越し先の市区町村役所または保健所で、飼い犬の登録変更手続きを行い、新しい鑑札の交付を受けます。
旧住所ではとくに手続きは必要ありません。
印鑑、旧住所の鑑札、狂犬病予防接種書を持参して、30日以内に新住所の保健所で登録の手続きを行います。
また国から指定されている人に危害を与える可能性のあるほ乳類、爬虫類、両生類などは、都道府県の管轄となります。
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7.ダンボール箱など
荷物の開梱、配置が終了してから、引っ越し業者にダンボール箱などの梱包資材の回収に来てもらいます。
「一回まで無料回収」等のサービスがあるかどうか事前に確認しておきましょう。
8.転居はがきの送付
引っ越し後2ヶ月以内を目安に発送しましょう。1ヶ月ほどしてから新居での生活の感想を書き添えて出すのも良いでしょう。
まとめ
引っ越しは長ければ3ヶ月に及ぶ一大イベントですが、もっとも重要な時期は「引っ越しを決めた直後」といえます。
もちろん新居に引っ越して各種手続きを終えるまで、すべてが省略できないステップです。
しかし、まず動き出しを早くすることでたくさんの「やること」を余裕をもって進めることができます。
そして、早い段階で「やること」を洗い出し、「スケジュール」を作成しておけば、引っ越しの全体像が見え進み具合がよくわかります。
体力的に大変な作業は荷造りや運搬ですが、それは引っ越しの一部で、調べたり、考えたり、決断することが多いのです。
要するに「段取り」や「準備」が大切で、そこに多くの時間と頭を使います。
一方で、引っ越しを進めるうえでの大敵は「あせりと不安」です。
「やること」が多すぎて手におえない、先が見通せない、考えることが多くて整理がつかないなど、マイナス思考に陥りがちです。
人生の節目となる引っ越しを前向きに進めるためにも、ここで紹介した手順を参考に、自分に合った「スケジュール」を作り、各ステップを確実にこなしていきましょう。