こんな物件に出会えたらラッキー!意外と知らないお得物件とは
[公開日]2017/04/04 [最終更新日]2017/09/25 賃貸物件,物件探し,家賃
物件情報を見ていると、良いと感じる所は当然ながら家賃が高く、逆に安い所は住みたくないようなものが多いです。
しかし、時には安くてかつ条件の良さそうなお得な物件に出会うこともあります。
それは、いわゆるコストパフォーマンスの良いもので、賃料の割に満足度の高い物件です。
割安になるのにはそれぞれ理由がありますが、それでも他に魅力がたくさんあるので住んでみたいと思えるものです。
では、お得物件と他の同条件のものとを比較しながら紹介していきますので、物件探しで情報を見る際の参考にしてみてください。
割安な物件の実例とその理由
山手線の高田馬場駅徒歩10分以内、築3年の約8畳のワンルーム、そのほか同条件の物件が家賃10万円近くします。
それと比較してもかなり割安だと分かりますが、その理由は部屋の狭さにあります。
約4.6畳ほどしかありません。
しかし、快適に眠れる空間があればよい方、狭さを工夫して楽しめる方などには、設備が整っていて駅近なのでお得物件といえます。
乃木坂駅徒歩8分、新築マンションの35㎡の1DK、バストイレ別のエアコン付き物件の家賃が約17万円です。
少し狭い物件とはいえ、なぜこのような差が出るのでしょうか。
それは、目の前が駐車場の設備が最低限のプレハブだからです。
駐車場の敷地内に建てたものなので、高級感もなければ車が出入りする音やヘッドライトも気になるかもしれません。
しかし、周辺の環境や都心のおしゃれな街に住むことを第一に考える方には見逃せない物件といえます。
高田馬場駅徒歩10分で広さ26.5㎡、ほか同条件の物件の家賃が約8万円です。
それよりも少し広くて、高田馬場駅まで歩ける距離(雑司ヶ谷駅は近い)なのに割安になっている理由は、契約期間1年で延長なしの定期借家契約だということです。
これは通常の賃貸借契約と違い、あらかじめ貸主と借主が契約満了をもって再契約することなく建物を明け渡すことを約束したものです。
上記の物件は築年数が古いことから、取り壊し予定の可能性があります。
大学卒業まであと1年だけ住めればよい方や、一時的に都心に住みたい方など、家主と借主のニーズがマッチする場合にはとても適している物件といえます。
特定優良賃貸住宅(特優賃)とは
これは、土地所有者が賃貸住宅を建設するとき、法律の定めに基づいたこの制度を活用することで、その建設費や借入金利に対する助成のほか、入居者への家賃負担の助成(物件によって異なる)が行われるものです。
この物件は、もともとの家賃水準が相場よりも安いため、とてもお得といえます。
また、基本的には鉄筋コンクリート造りで広めのファミリータイプが多く、分譲マンションと同レベルの設備仕様の物件も多くあります。
バリアフリー設計になっているものも多いので、高齢者の方も安心して住むことができます。
この住宅に住むためには、各自治体によって若干基準は異なりますが、入居審査があります。
収入が多すぎても少なすぎても入ることができないなどの基準が定められています。
家賃負担の補助がある住宅は、毎年所得調査があり、指定の書類の提出が求められます。
また、本来の賃料になるまで毎年徐々に減額されていきますので、その点にも注意が必要です。
しかし、賃貸で一般的な礼金や更新料が不要となっており、入居時の一時的な負担も少なくて済むところは大きなメリットです。
リノベーション物件
建物も年数が経てば劣化し、設備も最近のものと比べると見た目にも機能的にも落ちるのが当然です。
そのような物件の室内を全面的に改装し、外観もおしゃれに変えることをリノベーションといいます。
リフォームとの違いは、単なる修繕や新品への交換ではなく、新築とは違ったかたちで機能やイメージを変えることで、建物の資産価値を大きく向上させるところにあります。
間取りを古いタイプの2DKから人気のある1LDKにしたり、なかには事務所や倉庫であったものを居住用へ用途変更するものまであります。
また、敢えて古さを残してレトロ感を出したり、改装費を抑えながらも新鮮さを出すなど、さまざまな工夫をしています。
なぜリノベーションするかといえば、貸主としては価値の落ちた人気のない物件を持ち続けても仕方ないので、収益を生むものとして再生し、借り手がつくことを優先させるからです。
お得感のあるリノベーション物件の実例です。
築30年のワンルーム約16㎡で、目黒駅徒歩10分のほか同条件の物件が約9万円です。
このように生まれ変わった物件の賃料は、従前よりは高く設定されますが、新築や同条件の他の物件と比べてもとても割安な場合が多いです。
リロケーション物件
持ち家が転勤などで空室になる場合に、賃料収入を得るために他人に貸し出すものをリロケーション物件といいます。
貸主が戻ってきたときには再び住むことになるため、定期借家契約が条件で入居期間はかぎられています。
貸主は、賃貸収入を得られるだけでなく、空き家にしておくよりも誰かに住んでもらうことで管理の手間が省け、借主は、ハイグレードな分譲マンション仕様の住居に賃貸で住めることや、同レベルの高級物件よりも割安になるので、お互いにメリットがあります。
また、マンションだけでなく一戸建ても多く出回っているので、場合によっては賃貸マンションよりもお得な賃料で広い部屋に住むことができます。
お得感のあるリロケーション物件の実例です。
都心に近ければ、3LDKで25~30万円はするので、期間はかぎられますが、かなりお得だということが分かります。
まとめ
お得物件と一口にいってもいろいろなケースがあります。
通常の検索では見つからないものもたくさんあるので、それぞれの専門サイトも活用して探していきましょう。
その際に理解しなければならないことは、お得なものにははっきりとした安くなる理由があるということです。
ここで挙げた物件も、狭い、駐車場の中、契約期間1年など、一般的には大きなマイナスとなる部分がありました。
したがって、これらの物件に住むためには、賃料が安いことだけに注目せず、立地や間取り、設備など、マイナス要素以外にどれだけ満足できることがあるかが重要です。
そして、これらを候補物件のひとつとして見ていくことも大切です。
お得物件だけを狙うのではなく、視野を広げて他と比較しながら検討していくほうが、結果として納得した選択ができます。
せっかくたくさんの情報を取得できるわけですから、それを活かして自分にとっての最高のお得物件を探し当てましょう。
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