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不動産業者が情報を流さない掘り出し物の物件はこんなところにあった

[公開日]2017/02/07 [最終更新日]2017/09/25 ,


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賃貸物件を探そうとした時、まずはネットで調べるというのが一般的です。

しかしそれで、すべての物件の情報が得られるわけではありません。

不動産の業界ではオープンにならない情報もあり、しかもそれはとても魅力的な優良物件の場合が多いです。

駅から近い、建物も新しい、賃料もお手頃、日当たりや設備も良いといった物件です。

そんな掘り出し物の物件が存在する理由と、どこに行けば探せるのか。
不動産業者の実態にも触れながら紹介します。


不動産業者の募集のながれ

まずは基本的なことを理解していただくために、一般的な募集の仕方を説明します。

不動産業者は家主と借主を結びつけることで営業しています。

主に賃貸情報媒体を使って広く情報を流し、より早くより多くの入居者を募集します。

また、エンドユーザーに対してだけではなく、他の同業者に対しても情報を流します。

このように他にも広く客付けを依頼した物件のことを 『流通物件』といいます。

不動産業者が収入を得るしくみ

家主と不動産業者は、その物件の入居者募集について媒介契約を結びます。

この業者のことを元付(もとづけ)の業者といいます。
また、借主をつけることを客付(きゃくづけ)といいます。

そして、不動産業者は申し込みが入り契約を締結することで、仲介手数料という報酬を受領できます。

この手数料は法律の定めで賃料の一ヶ月分相当額までとなっており、元付業者が客付できた場合は全額を受領できます。

しかし、先述の流通物件で他の業者が客付した場合は、家主と借主の間に業者が2社入ることになり、手数料を折半することになります。

これは、借主は業者が2社入った場合でも、仲介手数料の上限は変わらないと法律で保護されているからです。

また、家主によっては契約締結時に、広告宣伝費として同じく一ヶ月相当分を業者に支払っているケースがあります。

これについても、業者が2社入ると折半となります。

元付の不動産業者にとって、これらの収入分が減ってしまうことが、情報を出さない物件が存在する大きな要因となります。

不動産業者が情報を出さない物件がある

元付の業者も店舗を構え、多くのお客さんが直接訪れるように宣伝にも力を入れています。

家主から任された物件が、非常に好条件で、空室が出てもすぐに契約が決まるような優良物件であれば、わざわざ情報を外に出し、仲介手数料や広告宣伝費の収入が半分になってしまうことはしません。

自社に集客力があれば、直接来たお客様にそこを紹介すればいいのです。

もし、思いのほか契約が決まらない時には、家主からの信頼を失わないことが第一ですので、やり方を変え、情報を広く流して早く決めることを優先させます。

情報が出回らない掘り出し物の物件を探せる不動産業者

では、どのような不動産業者が掘り出し物の物件を持っているのでしょうか。

それは、元付で家主から任された自社管理物件を多く持っている業者です。

従って以下のような不動産業者に直接行くことが大きなポイントとなります。

取引形態が貸主または代理の賃貸管理会社系業者

ここは、家主から賃貸物件を借上げ、それをまた貸しするかたちで、貸主としてまたは家主から代理権を得て代理人として取引を行なっています。

募集、契約、更新、家賃収納、退去、借主の問い合わせ窓口など、ほぼすべての賃貸管理業務を任されており、多くの自社管理物件を持っています。


取引形態が媒介のうち、家主から賃貸管理業務を任されている地場の業者

契約更新、家賃収納、退去時の手続きなど、多くの業務を任されており、ここも多くの自社管理物件を持っています。

一方で自社管理物件が少ない、あるいは全く持たない客付専門の仲介業者には、掘り出し物の物件が存在する可能性は低くなります。

掘り出し物を紹介してもらうためには

不動産業者で何件か紹介された後に、奥から募集図面を持ってきて、「これはまだ出回ってないものですけどね」と物件を紹介されることがあります。

これこそが情報が出回らない掘り出し物なのです。

しかし、いきなり「掘り出し物ありますか?」と聞いても答えてくれないことが多いでしょう。

それは業者側がお客様を見ているからです。

家主の信頼を得るために、優良物件には良い入居者をつけようとします。

賃料支払い能力、職業などの点で安心して契約できる相手であることを望みます。

従って、直接訪問した場合、まずは希望条件を伝えいくつかの物件を紹介してもらい、客側としてもある程度の信用を得たうえで「これ以外にもありますか?」と聞いていくのです。

ただし掘り出し物には、タイミングが合わなければ出会えません。

もし特定の気に入った物件があれば、空室待ちを頼んでみるという方法もあります。

受付可能な業者は一部ですし、時間的な余裕も必要ですが、相談という形で話してみると良いでしょう。

住環境が良くて人気のある大型物件や、子供に行かせたい学校の学区内で探す場合には適した方法となります。

まとめ

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賃貸物件を探すときには、どうしても物件の良し悪しばかりに目が行きがちですが、それ以上に重要なことは不動産業者選びと言えるでしょう。

まずは、一般的な収入のしくみや家主との関係などの基礎知識を得ましょう。

元付け業者や流通物件について理解するだけでも、掘り出し物の物件を多く抱えるところを見つけやすくなるはずです。

そして、業者や家主に信頼を得ることも忘れないでください。

家賃支払い能力はもちろんのこと、最後は人柄や対話が決め手となる場合が多いからです。

新生活に不安はつきものです。

掘り出し物の優良物件で、少しでも気持ちよくスタートしましょう。



 

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