新居選びから引っ越し作業までの、慌ただしかった約1か月間を振り返ってみて分かったこと


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ダン吉ダン吉

今回、転職を機に引っ越しました。

しかし、転職活動中は引っ越しをまったく想定していなかったので、限られた時間のなか、慌ただしく作業することになってしまいました。

その引っ越しを振り返ることで、次回への教訓としたいと思います。

そして、自分の体験談が、これから引っ越しをされるあなたのお役に立てるかもしれないので、しばらくの間お付き合いください。

まずはスケジュール作成から

採用決定の電話があったのは、2016年の9月下旬でした。
当時働いていた職場の上司と話し合い、退社日は10月末に決定しました。

それに伴い、転職する会社の初出社日は11月7日と決定したので、約1か月の間に引っ越しをしなければなりません。

しかし、前述通り引っ越しは想定外でしたが、前の会社は土日祝日が休みで、10月は合計11日間の休みがあるから何とかなるだろう、と思っていました。

まずは、おおまかなスケジュールを立てました。

  • 9月末までに退去届を出す
  • 体育の日(10月10日)を含めた3連休までに新居を決める。
  • 翌週の土曜日には、転職の際に必要な健康診断を受け、日曜日に普段使わない物から箱詰め作業に入る。
  • 残りの2週間で、引っ越し作業や役所などの各種手続きをする。
  • 引っ越し後の各種手続きは、11月前半の平日に行う。
  • 引っ越しは約10年ぶりでしたが、学生時代も含めて4回目です。

    何をすればいいかは大体分かっていた(分かっているつもり)ので、できるところから徐々に作業していけば、余裕を持ってできると思っていました。

    しかし、そんな甘い目論見はすぐに崩れました。

    前職の繁忙期の影響で、10月の休みは最終的にトータル5日しか取れず、3連休も日曜日だけが休みでした。

    これは9月末の段階で予測できた(そのときは休日出勤が1、2日くらいで、残業対応すれば問題ないと思っていました)ので、新居探しの予定日を1週間前倒ししました。

    少しずつ物件の比較検討をしていましたが、とにかく候補が多すぎて決めきれません。ましてや時間がないので、新居探しのスケジュールも改めて組み直しました。

    新居探しのスケジュール【改】
    • 10月1日の土曜日、一日だけ利用して新居を決める。
    • 勤務地を考慮しながら、生活に便利な最寄り駅を一つ決めてしまう。
    • 仲介を含めた不動産会社を複数訪問するのはあきらめ、旧居を契約した不動産仲介会社の最寄り支店のみで探す。
    • 土曜日の訪問前に、電話で新居の詳細な条件を話し、事前に複数の候補を確保してもらう。

    複数の業者や物件を比較して、その中から一番よい部屋に決めることはできなくなりましたが、いわゆる決め打ちの形で迷う必要がないので、自分としては楽でした。

    依頼した部屋の条件は以下の通りです。

  • 車があるので、駐車場付きか近隣の駐車場付きの物件
  • その駐車場代を含む家賃の上限
  • 単身なので1Rか1Kの間取りでOK
  • 最寄り駅へは徒歩20分以内まで可能で特にこだわりはなし
  • これにより、不動産屋に訪問した時点で、候補を7、8軒に絞ってもらえていたので、スムーズに新居を決められました。

    私とほぼ同じ時間に入店した方は、条件があやふやなゼロベースからの物件探しだったので、時間が掛かっていましたし、店側も対応に困っていました。

    そのため、たとえ時間がなく、物件探しが面倒な場合でも、事前に条件を提示しておくことが大事です。

    また、私もそうでしたが、気になる物件が先に契約されている可能性もあるので、事前に複数の候補を挙げてもらうことで、新居選びの時間を短縮できると思います。

    今回はこれで満足しましたが、時間があればもっとよい部屋が見つかったかもしれない、という思いもあります。
    次はもっといろいろなサイトを見ながら、不動産会社選びから失敗しないように比較検討していきたいと思います。

    新居の契約書類はとにかく面倒だった

    新居の契約は10月15日の日曜日からにしました。ちなみに退去日は10月31日です。
    2週間ほど早めた理由は、1ヶ月のフリーレントがあったことと、週末に少しずつ引っ越し作業を行おうと思ったからです。

    こうして無事に新居は決まりましたが、契約書類がとにかく大変で面倒でした。
    10年前の引っ越しでは時間的な余裕があったのか、ただ忘れてしまっただけか分かりませんが、あまり面倒に感じた記憶がありません。

    仲介業者とは距離が離れているので、契約に関することは電話で、書類は郵送でのやりとりです。

    契約書類返送までの流れ
    • 10月6日までに、家主の承認確認
    • 承認後、できれば連休前の7日(金)までに契約金を入金(連休後の11日が最終締め切り)
    • 承認後に契約書類が届くので、記入押印して15日(土)までに返送

    早めに承認され、入金も7日までに済ませましたが、書類が届いたのは連休明けの11日でした。
    しかも、不在届けが入っていたので、郵便局まで出向き、受け取ったのはその日の夜中です。

    土曜日に間に合うように返送となると、少なくとも金曜日の朝一に投函しなければなりません。

    水曜日と木曜日にまとめて処理をして投函、とも思いましたが、不測の事態を考え夜中に目を通していきました。

    すると、どうでしょう。書類の誤字や不明な箇所が何個も見つかるではないですか。
    普段は適当に目を通しがちな書類も、ほかにも間違いがあるかもしれないと事細かくチェックしていくしかありません。

    • 新居のアパートの棟名【アルファベット】が違う(一部書類)
    • 旧居のアパート名が違う(一部書類)
    • 記入、押印場所にふせんやマーカーがしてあったが、確実に記入するであろう場所にふせんがない。
    • 家賃や駐車場代が書類によって違うところがある。

    節約大全

    気付かずにスルーしても、後で問題となる箇所はなかったようですが(家賃や駐車場代の違いも、書き方が分かりにくかっただけで問題はなかった)、書類の不備には驚きました。

    結局電話だけでは解決できずに、とりあえず返送して、鍵の受け取りの際に修正や記入する羽目となりましたが、家賃や振り込み額が違ったり、不備によっては後で問題になるかもしれないので、面倒がらずに契約書類の細かいところまでしっかり目を通さなければならない、と改めて感じました。

    荷造りから輸送まで、ほぼ一人で引っ越し作業をしました

    引っ越し作業は、ほとんど自分で行いました。
    大型の家電は友人にサポートしてもらいましたが、移動も自分の車で行うことにしました。
    その理由は予想以上に契約の費用が掛かったからです。

    契約額が予想以上に増えた理由
    • 敷金や礼金はなかったが、ハウスクリーニングほか仲介手数料や保険料などの費用が掛かっても、家賃の3ヶ月分くらいで済むと思っていた。
    • フリーレントを除いた2ヶ月分の家賃を先に払う必要があった。
    • 駐車場の敷金、入居サポート、保証会社への支払いなど、予想していなかった細かい費用が積み重なっていった

    節約大全

    今回は時間がなかったので、仮契約の段階である程度の妥協しましたが、知らない間によく分からない費用を取られることもあるので、不明な点はその都度はっきりさせた方がいいと思います。

    幸い荷物は多くなかったので、乗用車でも少ない往復数で済みそうでした。

    まずは第一弾として、鍵の受け取り日だった21日(土)に、普段使わない荷物から運びました。
    梱包資材は家電購入時の空き箱などを再利用し、引っ越し後には使えなくなる指定のゴミ袋を、緩衝剤や車の養生、衣服の梱包袋として使用しました。
    自分で作業する場合で段ボール箱など梱包資材がない場合は、近くのスーパーからもらうのもいいかもしれません。

    第二弾はその日の夜中、第三弾は翌日曜日。旧居の荷物が減っていくうちに分かったのは、車に大型家具や家電が最大でも2個しか入らないので、スペースをうまく使わなければ、さらに往復回数が増えるということです。

    一番困ったのは最後の週末(28、29日)に移動を予定していた洗濯機と冷蔵庫です。
    確実にどちらか一つしか運べず、搬出や搬入が一人では困難なので、少なくとも一人はサポートがいります。
    この場合二人以上で移動するので、それ以外の空きスペースも少なくなります。

    移動も困難ですが、さらに困ったのは冷蔵庫や洗濯機の内部から漏れる水です。
    特に冷蔵庫は大変でした。

    そこで、自分なりに対処法を考えました。

    • 移動予定の2日前から電源を落とす
    • 旧宅で可能な限り処理をする(冷凍庫の霜など)
    • 移動中は横に倒すので、万が一漏れてもいいように、ブルーシートやバスタオルを巻く

    バスタオルやブルーシートは100均などで購入しました。
    とくにバスタオルは有効で、車へのダメージはなかったです。

    これまでに5往復しましたが、なんとか引き払い日に移動する1回分の荷物の量にできました。

    ここまでで気付いた点
    • 近場の引っ越しとはいえ、ガソリン代などを考慮すれば、軽トラックをレンタルした方が効率がいい
    • 時間や体力を考えれば、大型家具や家電だけでなく、そのほかの作業も友人知人のサポートを受けた方がいい
    • そもそも大型家具や家電は、業者に任せた方がいい

    今回は費用を抑えるために、なるべく一人で作業しようとしか考えていませんでしたが、後から調べてみると、家具家電1点からでも作業可能な業者もあって、もっとうまく活用すればよかったと思いました。

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    移動する荷物以外にも困ったことがあった

    次に大変だったのは、不要ごみの処理です。
    旧居の燃えるゴミは週に3日収集。資源ごみは毎週月曜日の収集ですが、退去日は月曜日だったので問題ありませんでした。

    最大のネックは不燃ゴミと粗大ゴミでした。

    不燃ゴミは毎月第2水曜日のみ(10月は12日のみ)なので、それ以降に出たゴミは出せません。
    粗大ゴミは受付センターに電話して、処理券を購入してと手続きが面倒です。

    まず、不燃ゴミは早めに出すことで対処しました。最終日に出そうと思っていたら後処理が大変だったので、収集日を再確認してよかったです。

    粗大ゴミは新居で使わなくなるガスコンロだけでしたが、平日に対応しなければならないことが多く、仕事の都合上どうしようか困りました。

    さらに、旧居での最後の掃除で、物干し竿とルームライトの処理も必要だと判明しました。

    ルームライトは以前住んでいた人が残していったものを利用していたので、取り外して持って行く発想がなく、新居ではすぐに購入して取り付けてしまったので再利用もできません。

    物干し竿は、ベランダを掃除していて初めて気付きました。
    伸縮可能だった物干し竿は、錆びついているため縮めることができず、工具もないため切断して短くすることもできません。
    仕方なく無理やり折りたたみましたが、それでも1メートル以上はありますし、折ったところは確実に怪我をするほど鋭利に尖っています。

    最終的にこれらのゴミは、粗大ゴミとして出すよりも安くなることと、新居に向かう途中に処理施設があったことから直接持ち込むことにしました。
    それ以外の不要なものも数点持ち込みましたが、手続きも10分ほどで終わり、料金も約160円で済んだので、近くに施設があれば持ち込むのも一つの方法だと思います。

    引っ越し業者によっては、オプションサービスでゴミの処分やゴミ出しの代行もしてもらえるので、荷物の輸送同様に活用してもいいと思います。

    あっさりした退去立ち会いのチェックと意外だった敷金の返金

    節約大全

    すべての荷物を運び出すと、引き払いを待つのみです。

    退去立ち会いは13時にお願いしていました。
    いろいろなチェックで時間が掛かることも覚悟していましたが、30分であっさり終了しました。

    退去立ち会い時の作業
    • 風呂、収納、ベランダなどを回り、担当者のチェックと、不具合などの申告
    • 敷金の戻り分の確認とサイン
    • 常設家電(エアコン)や・給湯設備の取扱説明書やリモコンを渡す
    • 鍵を返却する

    旧居では敷金2ヶ月分があり、そこからハウスクリーニングの費用(ここでは必須)や、そのほかの修理分を引いて返金ということでしたが、何かしらの理由を付けてどうせ返ってこないだろうと思っていました。

    しかし、結果的にはハウスクリーニング以外、ほぼ全額返ってきて驚きました。

    節約大全

    引き払いで分かったこと
    • きれいに部屋を使う
    • 日頃からコミュニケーションを取る
    • 最初の部屋の状態を覚えておく

    きれいに使うことは当然として、細かいパーツなどは長く住んでいると忘れてしまうので、覚えておいた方がいいということです。

    私は水道に浄水器を取り付けていたので、泡沫キャップなどのパーツがなかなか見つからず困りました。しかも、見つかって取り付けてはみたものの、それが合っているのかもよく分かりません。

    パーツを取り外したり、別のものを取り付ける際には注意した方がいいでしょう。

    また、大家さんや仲介業者とは、駐車場の位置変更や、エアコンの修理取り替えなどでコミュニケーションを取っていましたし、トラブルもなく住んでいたので、チェックもすぐに終わり敷金も多く戻ったのかもしれません。

    転出転入などの各種手続きは、チェックリストを活用して漏れを防ぐ

    転入に関する役所手続きや、金融機関の住所変更は引っ越し後の平日休みに行い、転出の手続きは土日に行いました。

    住んでいたところは、隔週で土日の手続きが可能だったので、平日に仕事を休んだりする必要もなく、スムーズにできました。

    この手続きでは、窓口で「次は年金です。その次は健康保険です。」のように指示されるので、それに従っていれば何かを忘れてしまうことはありません。
    その際に転入届け時の手順も教えてもらえるので参考にしました。

    郵便物の転送手続き、固定電話の解約、電気・ガス・水道の手続きなど、ネットでできるものは随時行っていきました。

    特にガスの場合は開栓・閉栓ともに立ち会いが必要なので、早めの申し込みが大事だと思います。私は引っ越しの繁忙期ではなかったので、2週間ほど前の申し込みでも問題ありませんでしたが、繁忙期の引っ越しの場合は、希望の日時が取れないかもしれません。
    引っ越し日が決定次第、ガスを最優先に手続きした方がよさそうです。

    チェックリストの作成も大事です。

    私は手続きが必要なものを書き出して、チェックを入れながら進めていきましたが、それでもNHKの住所変更は忘れてしまいました。
    自分ではすべて終えたつもりでも、細かい変更手続きは気付かないことがあります。
    もしかしたらいまだに忘れていることがあるかもしれません。

    引っ越し業者や引っ越し関連のサイトのチェックリストを活用すると、手続き忘れを防げると思います。

    また、私は転入届を出すついでに、住民票の写しを最低2通は取得するようにしています。
    運転免許証や金融機関の住所変更で、確認のために提出を求められますし、それ以外に必要な場合でも、慌てないようにするための保険です。

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    最後に

    新居に住み始めてから約2ヶ月が過ぎましたが、慌てて決めた割には満足しています。

    結局は住めば都でしょうか。
    コンビニやスーパーも近くて買い物には困らないですし、最寄り駅が徒歩10分で、離れた駅だと20分と言われていたのに、実際はどちらも10分掛かりません。
    周りも静かですし、いまのところ何一つ不満なところはありません。

    しかし、たまたま幸運だっただけで、やはり準備期間は大事だと思います。
    役所手続きはもちろんですが、不動産会社、引っ越し業者の比較をしっかりしておくことも重要です。

    また、私もそうですが、引っ越し作業は年を重ねるごとにどんどん大変になってきます。
    一つの作業だけ業者に任せる、オプションサービスだけでも利用するなど、効率よく引っ越しをするためには必要なことだと、この1ヶ月間を振り返ってみて改めて感じました。

    この記事を書いた人
    ダン吉

    ダン吉

    大手引越し会社のダンボールに命が宿った妖精。間近で見続けてきただけあり、お得な引越しに関する知識は達人級。某10円で動くダンボールキャラに憧れているとかいないとか。
    さがす