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二世帯住宅などで両親と同居する際にお互い快適に過ごすための注意点や解決法とは

[公開日]2017/02/09 [最終更新日]2018/07/12 


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卒業・入学シーズンでもある春は、子供達が家から巣立ち、一人暮らしを始めるという家族も多いことでしょう。

すると、今まで子供達が使っていた部屋が空くため、新生活が始まるこのタイミングで、遠く離れて暮らす両親を呼び寄せ、同居を始めるという方もいるかもしれません。

また、なかには二世帯住宅の購入を検討されている方もいるでしょう。

家は、毎日の生活においてもっとも多くの時間を過ごすところです。

今まで別々に暮らしていた両親との同居ですから、さまざまなトラブルが起きる可能性があります。

そこで、お互い快適な毎日を過ごすために、二世帯住宅や同居における注意点やトラブル回避の方法などを紹介します。

介護や介助が必要となった時のこともきちんと視野に入れておく

両親との同居を始める上で必ず押さえておきたいポイントは、介護や介助が必要となる場合を想定しておくことです。

浴室やトイレに手すりなどの設置や段差をなくすなど、事前にバリアフリー化すれば、いざという時でも安心です。

他には部屋の割り振りも重要です。

例えば両親の部屋を2階に設けたとします。

まだ元気なうちは大丈夫だったとしても、足腰が衰えてしまった時は、自分ひとりで階段を上れなくなったり、階段から落ちてケガをする可能性もあります。

1階であれば開口部の広い窓が多いので、介護用ベッドを購入して家に運び入れる際も搬入しやすいというメリットもあります。

日当たりや風通しの良い部屋は介護する側にもメリットがある

高齢者などの年配の方は、広さや収納の多さよりも、日当たりや風通しの良さを重視して部屋を選ぶことが多いようです。

両親との同居を始めるにあたり部屋を割り振る時は、このような部屋を使ってもらえばトラブルや揉め事が起こりにくくなります。

もし本格的な介護が必要となったら、部屋の中に簡易トイレを置かなければならない場合もあるでしょう。

その場合でも、風通しが良く換気しやすい部屋であれば、トイレの臭いや生活臭がこもりにくくなるので、両親にとっても介護する側にとってもお互いにメリットがあります。

同居を始める前に共有スペースを決め、お互いのプライバシーを守る

両親との同居で多くの方がストレスを抱えるのは、プライバシーがなくなることです。

そのため、家の中で共有するスペースと共有しないスペースを事前に決めておきましょう。

それぞれ考え方は違うので、きちんと話し合ってお互いに納得することが重要です。

例えば夫婦の寝室には絶対に入らないなどのルールを決めておきましょう。

何も決めずに同居生活を始め、頻繁にトラブルが起きてしまったら、お互いどんどん苦痛になるだけです。

二世帯住宅における水回りやキッチンの共用スペース

共有スペースにするかどうかで悩まれる方が多いのは、キッチンや風呂、洗面などの水回りです。

すべて別々にすれば、建築費だけでなく維持費もかかります。

しかし、自分や配偶者の両親であっても別々にしておいた方がトラブルは起きません。

ただし、自分で身の回りのことができないような要介護の場合は除きます。

台所、キッチンに関しても同じで、費用はかかりますが、両親用を作っておくと良いでしょう。

スペースは小さくても構いません。

高齢者が火を使うので危険な場合もありますが、自分の食事を考えて調理することで、とても頭を使います。

認知症予防につながりますから、同居の場合でキッチンが一つしかない場合でも、たまには料理を作ってもらうようにしましょう。

二世帯住宅の場合、玄関も軽視してはいけない

ほかに悩むことと言えば玄関ではないでしょうか。

玄関を一つで共用にしても、家の中を分けていれば問題ないと考える方は多いかもしれません。

しかし世代が違えば、外出や帰宅時間などそれぞれ生活時間は違います

来客の際も含めて、日々気を遣うことが増える可能性があります。

また、玄関を使う人間が増えれば、靴などの収納物は当然増えるでしょう。
汚れたり散らかることも多くなりますから、簡単にトラブルの原因となってしまいます。

それぞれがストレスを貯めないことで、快適な毎日を過ごせます。

スペースや費用は必要ですが、やはり玄関も別々にした方が良いでしょう。

二世帯住宅は、両世帯を行き来できる扉の設置が義務付けられている

共用スペースをできるかぎり減らし、すべて別々にしてしまったら、たとえ同居していても寂しさを感じるかもしれません。

とくに二世帯住宅で、玄関や水回りを分けてしまったら、普段の生活でも顔を合わすことがないような気もしてしまいます。

しかし、二世帯住宅を建てる際には、両世帯を行き来できる扉を屋内に作ることが義務付けられています。

ですから、例えば玄関ホールなどのお互いがよく通る場所に扉をつけておけば、通ったついでに気軽に声を掛けられ会話も生まれます。

一日全く会話を交わさない、ということはあまりなくなるでしょう。

まとめ

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今まで別々の生活を送っていた者同士であれば、たとえ両親でも一緒に暮らしていくなかで思わぬトラブルが起こります。

現在はさらに高齢化が進んでいるので、二世帯での生活が長くなるかもしれません。

お互いに我慢をするばかりでストレスを溜め続けていたら長くは続かないでしょう。

そこで、同居生活の揉め事を最小限に抑え、お互いが気持ち良く生活していくために最も心がけたいのは相手への気遣いです。

まさに『親しき仲にも礼儀あり』ではないでしょうか。

最初からお互いにプライバシーを大切にし、優しい心を持って寄り添うことこそが、毎日を快適に暮らせる秘訣だと思います。

 

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