大学生の一人暮らし最新事情!学生会館や大学生協が紹介する物件のメリットやデメリットとは
[公開日]2017/04/25 [最終更新日]2018/02/14 賃貸物件,一人暮らし,物件探し,家賃
大学に合格するとその喜びや受験からの解放感に浸っていられるのは少しの間で、すぐに新生活の準備をしなければならず忙しくなるでしょう。
家から離れて一人暮らしを始める学生にとって一番重要なのは住まいを探すことです。
初めて実家を離れるという方が多いでしょうから、何からどう準備すればいいのかわからないのは当然です。
大学生が一人暮らしの物件を探す場合、ネットで検索したり自ら不動産業者に行って紹介してもらう方法だけではありません。
大学が紹介する業者を通じても探すことができます。
そこで、大学が紹介する業者や物件のメリットやデメリット、最近の学生に人気のある物件の特徴や昔の物件との違いなどを紹介し、物件探しのヒントとして少しでも活用していただければと思います。
今すぐ安い見積もりの取り方を知りたい方はこちら
大学での物件紹介について
部屋探しをするときは、自分で情報収集し不動産業者で物件を紹介してもらうというのが一般的です。
しかし、先述しましたが大学で紹介している物件や業者で探す方法もあります。
大学といっても大学生協で紹介しているケースが多く、それについては入学案内やホームページでも紹介されています。
この大学生協を通じて物件を探した人は4割近くとも言われ、意外と多くの学生が利用しています。
では、実際のところどちらがいいのでしょうか。
大学生協で紹介される物件のメリット・デメリット
まずはメリットについてです。
自分で物件情報を集める場合、複数の候補をピックアップし、その上で不動産業者を何件かまわり、その中から気に入った物件を選択して契約します。
大学の合格発表から入学までの期間は私立で約1か月半、国公立においては半月程度しかないのが実情です。
そのため、時間に余裕があれば問題ありませんが、半月しかないとなると何件も回っている余裕はないかもしれません。
その点大学生協の紹介であれば、指定の提携業者で数件の物件から決めていけばいいので、数日という短時間で契約することが可能です。
また、よく分からない業者を訪れる場合はどうしても不安になってしまいますが、このような業者は学生を相手に接客することに慣れていますし、わからないことも丁寧に説明してくれるので安心感もあるでしょう。
さらに、紹介される物件は通学しやすいところばかりなので、遠くて通いにくいと後悔することも少ないでしょう。
電車を使わず自転車で通学できるような物件は、最寄り駅から遠い場合もありますが、そのぶん比較的安い賃料で広めの部屋を借りることができます。
駅から徒歩15分以上になると目安より1割程度お得になることもあります。
設備面でも、保護者の要望にも配慮しているため防犯などの安全面で充実したものが多く、とくに新しい物件にはオートロック、防犯カメラ、モニター付インターホンなどが設置されています。
他にも宅配ボックスの設置や、駐輪場の全戸分完備など、学生にとって利便性の高い設備が整っています。
このようにメリットはたくさんありますが、デメリットはどうでしょうか。
紹介してもらう物件の多くは、大学沿線のいくつかの駅に限定されます。
そのため、たとえ人気のある憧れの街に住みたいと思っても、そこが選択肢にすら入らないことがあります。
また、通学には便利だったとしても、最寄駅が遠かったり休日に都心や街の中心部に行くには不便な場合もあるでしょう。
他には、都市部郊外や地方大学の場合、物件の選択肢も少なくなってしまうので、同じ大学の人が集まる可能性があります。
プライバシーを重視して生活したい学生にとってはデメリットになります。
学生会館とは
学生の一人暮らしの部屋には、普通のマンションやアパートのほかに、学生会館のような共同生活ができるところもあります。
これは大学直営の寮とは違いますが、大学側が紹介する民間の事業会社が運営するものです。
そこには特定の大学生だけではなく、いろいろな学校や、最近では海外留学生などが住むケースもあります。
学生会館は、ひとりずつ部屋が確保されていますが、設備は共同で使うことになります。
食事は朝夕の2食付きが一般的で、館長さんや寮母さんは、施設の管理だけでなく入居する学生のケアもしてくれます。
学生寮と同じように、共同生活が自分に合っているのであれば、このような施設を選んでみてもいいかもしれません。
学生会館のメリットやデメリット
最大のメリットは、他の大学も含めて多くの友達を作るチャンスがあるということでしょう。
集団生活をするわけですから、他の人との調和や自己主張も自然と学べるので、人間的に成長できるはずです。
また、栄養バランスを考えた手作りの食事付きなので、偏った食生活になる心配がありません。
設備面では大浴場やランドリールームだけでなく、トレーニングルームなどの共用施設が完備されているところもあり、サービスアパートメント並みの充実ぶりといえます。
また、一般の賃貸のような仲介手数料が不要なだけでなく、賃料、食事代などは年額一括払いすると割引される場合があるなど、費用面でもメリットは多いです。
ではデメリットはどうでしょうか。
先述通り自分の部屋はあります。
しかし、施設は共同利用のため、一人の時間が少なくなることが考えられます。
そのため社交的なことが苦手な人は、苦痛に感じることが多かったり、まったく馴染めずに引っ越していくケースもあります。
ほかには、アパートなどでの一人暮らしと比べると、困ったことがあってもすぐに友達や施設の人に相談したり助けてもらうことができるので、自分で行動する力は育ちにくいといえます。
また、一人暮らしであれば、同じアパートにもさまざまな世代が住んでいるケースが多いので、自然と社会的なルールや近所付き合いなどが身につきます。
しかし、ここでは館長さんなど一部を除いて同世代ばかりが住んでいるので、ある程度周りを気にしなくてもいいのはメリットでもありますが、社会的ルールを学ぶという点ではデメリットかもしれません。
昔と今とではここが違う
一人暮らしをする物件の構造や設備だけでなく、物件の情報を取得する方法など、昔と今とではどんどん変わってきています。
昔は物件を探す場合、直接不動産業者を訪れるか、それができなければ情報誌だけが頼りでした。
分厚い情報誌を時間をかけながら、気になったものをピックアップしていくため、いざ電話で問い合わせるとすでに客がついていたということも多くありました。
しかし、今は携帯やパソコンでリアルタイムに更新される情報を簡単に収集できるので、比較検討も短時間で可能です。
また、昔は木造のアパートが中心でしたが、現在では外観がマンションのような造りのアパートや、鉄筋コンクリートのマンションも多くなってきましたし、1Kや1DKからワンルーム、和室からフローリングに変わるなど、建物や構造にも大きな違いがあります。
昔は夏場の暑さに困ってもエアコンがないところが多かったですが、最近では標準装備が当たり前で、他にも温水洗浄便座がついたトイレが付いていたりと、設備面においてもどんどん改善され、快適性も向上しています。
防犯ほか安全面でも違いがあります。
最近はピッキングされにくいディンプル錠やカードキーなどが主流になり、オートロックやモニター付インターホンも人気です。
また、キッチンがガスコンロではなくIHクッキングヒーターとなっているものもあり、これは防火にも配慮されています。
そして、現在は以前の3点式ユニットバスからバス・トイレ別が主流となり、中には独立洗面化粧台がついているものもあります。
さらに今の若者の生活スタイルに合わせて、湯船がなくシャワーのみという物件も多くなってきたのも特徴です。
まとめ
大学生の一人暮らしの物件についていくつか紹介してきましたが、実際には部屋探しだけではなく、家具や電気製品の購入に加え、引っ越し業者の手配などそのほかにもやるべきことは山ほどあります。
あまり時間的な余裕はありませんから、効率よく進めていかなければなりません。
まずは自分がどんな大学生活をしたいのか、明確にイメージしましょう。
そうすれば、どのようなところに住めばいいのかも見えてくるはずです。
学生寮や学生会館のように、社会人と比べれば物件の選択肢も多いです。
そのため、希望条件を挙げていきそれに優先順位をつけておくと、あまり迷うことなく決めることができるはずです。
充実した大学生活を送るためにも、上手に住まい探しをしましょう。
併せて読みたい