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喜ばれる引っ越し祝いを贈るには?相場やマナーについて

[公開日]2018/07/09  


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友人、会社の同僚、親戚などの引っ越しのとき、お祝いの贈り物に何を選んだらよいか悩むことも多いでしょう。

また、渡してしまうと失礼にあたるものが何かも知っておきたいものです。

金額は、あまり高いと出費が増えるだけでなく、贈った相手が受け取りにくく感じたり、お返しに悩むこともあります。

安すぎても常識のない人と思われないか不安になります。

そして、いつまでにどうやって渡すべきか、贈り方も常識的にスマートにしたいものです。

ここでは、引っ越し祝いに喜ばれるギフトやその相場、そしてマナーについて詳しく紹介します。

引っ越し祝いにもらってうれしいギフト

1.何かと出費が多いときに「うれしい」、好きなように使えて「自由度が高い」

  • 現金・祝い金…渡す側は少し味気なく感じるが、もらう側は素直に「ありがたい」と思うもの
  • 商品券・ギフトカード・ビール券…金券類は好きな商品を買えるのでもらって困ることはない
  • カタログギフト…実用品・自分では買わないもの・珍しいものなどを選べる

2.高級な食べ物やお酒など「おいしいもの」

  • お菓子・スイーツ…有名なパティシエや高級店の話題の品は喜ばれる
  • アルコール類…自分では買わないような高価な銘柄を選ぶ

3.女性も「うれしい」便利に使える実用品

  • 家電製品…親しい間柄であれば、何を買おうとしているのか、ほしいものを聞いてみる
  • キッチン用品…コンパクトな鍋のセットなど一流メーカーの品が喜ばれる

4.贈る側の気持ちも「うれしい」記念の品

  • 時計…新しい生活と一緒に時を刻むことになり思い出深い品に

喜ばれるギフト選びのキーワードは、「実用的で便利に使える」、「欲しかったもの」、「おいしい」、「自分では買わない高級品」、「家族全員がうれしい」です。

これらに当てはまるようギフト選びをすれば失敗することはありません。

現金、ギフトカード、カタログギフトを贈るときのポイント

1.現金やギフトカードは金額が奇数になるように

日本では古くから、祝ごとでお金を包む場合は、奇数の金額が良いといわれています。

偶数は「二」が「分かれ」、「四」は「死」を連想し語呂が悪く、逆に奇数は「割り切れない」ことから結婚式のご祝儀では好んで使われます。

現金だけでなく金額のわかるギフトカードも同様に奇数の金額を贈りましょう。

2.ギフトカードの選び方

例えば「3,000円」を贈るとき、現金ではちょっと気まずく感じますが、ギフトカードであれば渡しやすいです。

そんな贈りやすいギフトカードにも多くの種類があります。

現在では百貨店の商品券よりも、「JCBギフトカード」、「VJAギフトカード」など、カード会社が発行しているものが利用できる店舗も多く使いやすくなりました。

この他「QUOカード」も汎用性の高いギフトカードです。

3.カタログギフトの選び方

好きな商品を自分で選ぶことができるカタログギフトは、最近では結婚式の引き出物としてよく利用されます。

結婚式では多くの招待客に渡しますが、引っ越し祝いは贈る相手が限られています。そのため、もらう側の好みに合うもの、ほしい商品が入っているカタログを選びましょう。

引っ越し祝いにもらって困ったギフト

1.観葉植物

もらってうれしい品のひとつですが、「育てるのが大変」、「枯らせると悪くてプレッシャー」など、植物が好きでない人にとっては困ってしまいます。

また、鉢の土の中に虫がいるかもしれないと嫌がる人もいます。

他にも「置き場所がない」など、引っ越し先の広さに合わないと邪魔になってしまいます。

2.食器

和か洋か、色調、柄など、ひとそれぞれのこだわりがあり、「趣味に合わない」、「好みでない」と感じることもあります。

いろいろな場面でもらうことが多く、「使わない食器がたくさん」ということもめずらしくありません。

3.花

花を扱い慣れている人や好きな人は喜ぶでしょうが、花瓶がなかったり、きれいに生けることができない人は「どうしよう」と思ってしまいます。

また、引っ越し直後の忙しい時には、きれいに飾る余裕がないものです。

4.インテリア雑貨、飾り物

趣味が違うもの、家具や他のインテリアと合わないものは困ってしまいます。

相手の部屋の様子や好みをよくわかっている場合以外は難しい贈り物です。

引っ越し祝いに贈ってはいけないギフト

1.「火」に関係するものは縁起が悪い

引っ越しした新居が火事になることを連想させることから、もらう人も良い気分ではありません。

贈る側も、もしそれがもとで火事になったと聞いたら、あげたことを後悔するでしょう。

ライター、ストーブ、アロマキャンドル、灰皿などがそれにあたります。

また、火を連想させる、赤ワインや赤い花束などもに対しても敏感な人がいるので贈らないほうが無難です。

2.新居に穴をあけないと取り付けできないもの

飾り物や壁掛け式の家電などで、新居を傷つけてしまうもうのは、避けるようにしましょう。

3.会社の上司に贈ると失礼なギフト

目上の人には冠婚葬祭以外では現金は渡さないほうが良いとされています。商品券・カタログギフトなどの金券類も贈らないようにしましょう。

足で踏むもの、履物、靴下などは、「踏みつけにする」という意味があるため、目上の人に贈るのは失礼とされています。

引っ越し祝いの金額相場

渡す相手によって金額に違いがありますが、友人・同僚・上司よりも親・兄弟姉妹・親戚など、血縁関係のほうが高めになります。

1.友人

「3千円~5千円」が最も多く、その次に「5千円~1万円」の金額です。

相場以上の金額にする場合は、相手もお返しに気を遣うので慎重に決めましょう。

2.同僚

「3千円~5千円」が最も多く、その次に「3千円以下」と「5千円~1万円」が多くなっています。

若い人が同年代の同僚に贈る場合は手頃な金額にすることで、贈る側も受け取る側にも負担にならずに済みます。

複数人の連名で贈るときは一人当たり「2千円~3千円」が目安です。

3.上司

「3千円~5千円」が最も多く、その次に「5千円~1万円」が多いようです。

贈る側の経済力に合った予算で、気持ちを伝えることを重視して贈りましょう。

4.親

「3万円以上」がいちばん多く、贈る相手別では最も高い金額です。その次に「1万円~2万円」が多くなっています。

引っ越し祝いを贈るということは別居している場合ですが、日頃の感謝の気持ちを伝えるため、少し無理をして高額になるようです。

5.兄弟姉妹

「5千円~1万円」が最も多く、その次に「1万円~2万円」が多いです。

自分がもらう場合のことも考え、お互いにあまり負担にならない程度の金額が望ましいです。

6.親戚

「5千円~1万円」がいちばん多く、その次が「1万円~2万円」の金額です。

親や兄弟に相談して妥当な金額のギフトを選びましょう。

引っ越し祝いのマナー

1.渡し方

手渡しするのが一般的で気持ちも伝わりやすいですが、遠距離やすぐに渡せない場合には宅配便で贈りましょう。

2.贈る時期

遅くとも1ヶ月以内に渡すようにします。1週間以内や半月以内に贈る人が多いのが実態です。

3.熨斗(のし)

お祝いとして贈るときにはのしをつけるのがマナーです。

紅白の蝶結びの水引を使用し、包装紙の外側に貼るようにします。内側に貼ると内祝いになってしまいます。

のしの書き方は、引っ越しの目的や条件で違い、昇格で転勤の場合は「祝御栄転」、「祝御昇進」などです。

中古物件を購入した場合は「御引越御祝」と書きます。

新築祝の場合は、「御新築祝」などとし、新築マンションを買った場合は、「御新居祝」や「御祝」とします。

まとめ

以上のように、引っ越し祝いは喜んでもらえる品もあれば、贈ってはいけないものがあります。

また、贈る相手に応じて、少なすぎず、多すぎずの適切な金額があるのです。

そして、贈るタイミングや方法、のしに至るまで、マナーについても注意が必要です。

しかし、引っ越し祝いはあまり難しく考えることなく、「気持ちを伝えるためのギフト」と思いましょう。

新居での新たな生活を幸せに過ごしてほしいと願う気持ちを大切にし、何を贈ればそれが伝わるか考えれば良いのです。

ただし、悩むほど考えてしまうと「面倒」な気持ちが強くなってしまいます。

引っ越し祝いを贈られた多くの人は、「その気持ちだけでうれしい」と感じるものです。

多少、相手の好みに合わないものをあげてしまったとしても、きっと笑顔で受け取り「ありがとう」と言ってくれます。

ここで紹介した代表的なギフトのなかから、相手が喜ぶ顔を思い浮かべながら選ぶことで、きっと「うれしい贈り物」になるでしょう。

 

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