雨の日の引っ越し業者の対応と荷物を濡らさないために気をつけたいこと
[公開日]2017/10/31 [最終更新日]2018/07/12 雨の日
引っ越し業者から見積もりを取って引っ越し予定日が決まった!
早ければ1ヶ月以上前に日程は確定するでしょう。
見積もりさえ取れれば、あとは引っ越しの荷造りやいま住んでいるところの退去の手続き、ガスや水道、電気などの公共設備の手続きを進めるだけです。
あとは引っ越し当日が快晴なら言うことなし!といったところですが、必ずしも晴れるとは限りません。とくに数週間、1ヶ月後ともなれば、なおさら引っ越し当日付近になってみないと予報すらわかりません。
では、もし引っ越し当日が雨になってしまったら?
代表的な引っ越し業者の対応と引っ越し当日が雨になってしまった時のことを考えた対策を紹介します。
大手引っ越し業者の雨の日の対応について
引っ越し当日が雨になってしまった場合、どう対応をするかについて、大手引っ越し業者は以下のようにホームページに記載しています。
サカイ引越センター
当社でもお客様のお荷物が濡れないように、しっかり梱包し、ご新居にお運びする際にも細心の注意を払って、搬入することを心がけています。最近は梅雨時期でなくてもゲリラ豪雨と呼ばれるような突発的な大雨に見舞われることがありますので、お見積を取る際に、各引越会社が雨の時にどのような梱包をして、大切な家具や家電製品を運んでくれるのかを確認することも引越会社を選ぶ際の条件にしてもいいのではないでしょうか。
アート引越センター
雨天の場合、できるだけご家財が濡れないように配慮し作業させていただきます。ただし台風などで安全に作業ができないと判断した場合はお客さまと相談のうえ、段取り等の再打合せをさせていただきます。
アリさんマークの引越社
多少の雨であればほとんど問題なく作業できます。
大雨の場合でも、お客様の引越日程を最優先させていただきますのでご安心下さい。
また作業開始前であれば、天候による日時の変更も無料で可能です。担当の営業所とご相談下さい。
アリさんマークの引越社だけ「多少の雨であれば」とやや弱気な感じがして不安ではありますが、各社とも雨の日でも引っ越しができると回答しています。
そのため、退去日などの関係で絶対にその日に引っ越さなければならないとなっても心配することはありません。
ただ、作業自体はやってくれたとしても、しっかりと防水対策をしてくれるかが気になるところです。
アート引越センターでは「家財が濡れないように配慮し作業」と書いていますが、どういった対応をしてくれるかはいまいちピンときませんよね。
作業員が荷物を落として壊してしまった、新居が傷つけられたといった過失は当然引っ越し業者側の問題ですが、天候ばかりは相手のせいにするわけにはいきません。
引っ越し業者側が万全の防水対策をしてくれていたとしても、濡れてしまう可能性は当然ですがあります。
そうならないためにも、自分でできる対策をしていきましょう。
見積もり時に雨が降ってしまった場合の対応を営業に確認をする
当日の天気はどうなるか当然わからないので、備えあればなんとやらで事前に確認をしておきましょう。
どういった対応をしてくれるのか、またその対応によって追加料金が掛からないかなどを細かく確認しましょう。
これらをしっかりと確認しておけば、対策が不足していると感じた部分を事前に自分で補完できますし、後々トラブルが発生するといったことも避けられます。
引っ越し業者の営業マンとの交渉の仕方はこちら
濡れると問題がある荷物をビニール袋などで覆う
段ボールをビニールで覆えば雨が降っても荷物を濡らさないで済みますが、雨で荷物が滑り、落下の危険性が出てきます。自分でそういった対応をした結果、荷物が落ちて破損したということになっても、責任を問えない可能性もあるので、注意したいところです。
そのため、上記のような対応ではなく、濡れたら問題がある荷物そのものをビニール袋などで覆ってから段ボールに詰めるといった対応が望ましいです。そうすれば、仮に段ボールが雨で濡れてしまっても、荷物が直接濡れることはありません。
書籍や書類などの紙類はもちろんですが、意外と見落としがちなのが衣類です。
万が一濡れても引っ越し先ですぐに開梱して乾かしたり洗濯できるのであれば問題ないですが、湿ったまま放置しているとカビが発生するリスクがあります。
衣類に限らずブランド物もそうですが、とくに革製品は注意が必要です。
カビが生えてしまっては取り返しのつかないことになる場合があります。
ただ、万が一衣類にカビができてしまったら、衣類であれば漂白剤と重曹、革製品であれば水に溶かした重曹を使うことでカビを落とすことは可能です。とはいえ、大切な衣類がカビてしまうのは気分がいいものではないので、事前にできる対策は取っておくようにしましょう。
スーツケースは基本的に防水ではないので注意
荷物がたくさん入るものとして、旅行などで活躍するスーツケースを思い浮かべる方もいるかもしれません。
確かに段ボールの代わりにスーツケースやキャリーバッグを活用するのはいいかもしれません。
とくにハードケースは頑丈だし見た目も水を弾きそうだしということで雨の日も活躍してくれそうな印象がありますが、これはとんでもない勘違いです。
多くのスーツケースは防水になっていないので、中の荷物が濡れてしまう可能性があります。
フレームハードケースはフレームが歪んだ時でも閉まるように遊びがあるため、激しい雨が降るとその隙間から雨が入ってしまう可能性があります。
ファスナーハードケースの場合はファスナーなので、その隙間から雨が入ってくるのは言うまでもありません。止水ファスナーを採用しているモデルもありますが、こちらも完全に浸水を防げるわけではないそうです。
ソフトケースはそもそもボディが化学繊維でできているので雨が簡単に染み込んでしまいます。ボディの化学繊維自体が防水仕様になっているものや撥水加工しているものもありますが、結局はファスナーから浸水する恐れがあります。
そのため、見た目からして雨に強そうと考えてしまうのは大きな誤解なので、その点は注意しましょう。
上記を踏まえた上で、スーツケースに他の荷物を入れて運んでもらうといった場合は、念のため後々トラブルにならないように、こういったものはちゃんと運んでもらえるかを事前に営業の方に確認を行っておきましょう。
台風や梅雨のシーズンはいつ頃?
とくに気にしたいのは雨が降りやすい梅雨や台風のシーズンです。
その時期を避けられるのであればいいのですが、どうしてもその時期でなければいけないということもあるでしょう。
とは言え、そもそもいつ頃がそういうシーズンなのかを事前に知っておくのは悪いことではありません。
まず梅雨ですが、平年は6月4日頃から梅雨入りして、7月21日頃に梅雨明けします。
年によって変わりますが、2000年以降、一番早い梅雨入りは2008年の5月29日頃、一番遅い梅雨明けは2003年の8月2日頃になっています。
台風については9月前後が一番多い傾向にあります。
これは気圧が関係しており、9月になると太平洋高気圧の勢力が弱まり、日本付近に接近、上陸するようになるためです。10月以降は北からの高気圧が張り出してくるので、日本より南を通るようになるというわけです。
ザックリと言ってしまえば、6月~8月上旬、それから9月前後は引っ越し日から外しておけばある程度雨の日の引っ越しは避けられると考えられます。
参考にしてみてください。
雨の日に引っ越しをした人の体験談
年齢:32歳 性別:女性 職業:会社員 掛かった費用:約45,000円 利用した業者:アート引越センター |
引っ越しをした日はちょうど雨の日でした。
荷物も多かったのですが、スムーズに運び出してくれた上に、不要な家具の引き取りに関してもきちんと費用を提示して確認してくれ、良心的でした。 新居への移動にも、トラックに乗せてくれたので、かなり効率的に引っ越しができました。 当分いまの部屋から引っ越すつもりはありませんが、また引っ越しを考えるときは、アート引越センターの利用を検討しようと思っています。 大変なことと言えば、一人暮らしの場合、荷造りや荷解きの作業です。 また、荷造りを自分一人でやることによって、荷解きが楽になります。 荷解きも引っ越したその日のうちに片付き、すがすがしい気分になった自分ですが、その後熱を出してしまいました。 荷解きも、荷造りの時同様、ゆっくり片付ける方がよさそうです。 |