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不動産業者の本音!ありがたいお客様、困ったお客様とは?

[公開日]2017/03/14 [最終更新日]2017/09/25 ,


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部屋探しをしていると、理想の住まいへの思いは強くなり希望もどんどん膨らんでいくので、条件はより細かくなっていくでしょう。

不動産業者を訪れる際には、それらを提示していくわけですが、どこまで伝えていけば業者の方にとってはありがたいのか。
また逆に迷惑になってしまうこともあるのでしょうか。

そこで、不動産業者の立場から、お客様にこれだけは押さえてほしいという希望条件を、実際にいたお客様の話や本音などを交えながら紹介したいと思います。

細かく希望を提示するお客様を業者側はどう感じるのか

一般的には希望条件は少ないほうが不動産業者にとっては仕事が楽といえます。

条件に合致する物件も多く、探す手間がさほどかからないからです。

ただ、希望が細かくて多い方は迷惑なのかというと、一概にそうとは言いきれません。

物件情報から判断できることや確認すればわかることであれば、たとえ細かくてもそれに合う物件は探せますし、完全に一致しなくても条件に近いものを紹介できます。

お客様としては、その中から選択していけば何も困ることはありませんし、不動産業者にとっても逆にやりがいのある仕事となります。

一方で、確認しても希望に沿っているのかわからない、あるいは答えられないようなことを提示されると困ってしまいます。

例えば「風呂の浴槽にフタがついているか」と聞かれても、管理会社ですら把握しているところは少ないです。

前の居住者が使っていたものできれいな場合は、そのまま残してしまうケースがあるからです。

また「隣に住んでいる方は小さなお子さんがいますか」と聞かれても、個人情報に該当することなので知っていても答えることはできません。

実際にいたありがたいお客様

では、不動産業者が喜ぶお客様とはどのような方でしょうか。

実際にあった話ですが、最初の電話での問い合わせの時点で、第一希望の物件があると言われた方がいました。

通常は、いくつかの物件の中から候補を挙げていただきますが、この方は情報を調べる段階で、そこがとても気に入ったそうです。

すぐに来店され、内見でも気に入ってもらえたのでその場で申し込んでもらいました。

幸い安定的な職業で人柄も穏やかな方だったので、審査から契約までスムーズに進みました。

不動産業者にとって、本命を挙げていただくのはとてもありがたいことです。

なぜなら成約の可能性が高く、短時間で契約まで進められるからです。

また既にいろいろ比較検討されているので、迷いが出てキャンセルということも少なくなります。

このような方は、家主にもいいお客様ですと自信をもって報告できるため、業者としてもうれしいものです。

実際にいた困ったお客様

逆に対応に困るお客様は、希望条件が定まっていない方です。

ズバリこれですと言い切るのは難しいでしょうが、ある程度は決めてきてほしいところです。

「ちょっと物件を見せてもらいたくて」と気軽な感じで入ってこられた方で、最初の一言が「何かいい物件ありますか?」と漠然としていたことがありました。

しかし、話していくうちに西日の当たり具合や床の材料など、どんどん細かなところまで条件が増えていきました。

希望が増えればそれを満たす物件は少なくなります。

次第に迷いはじめたのか考え込んでしまう状況になりました。

さらに、希望条件の優先度も分からなくなったのか最初と矛盾することも言うようになって、結局は「自分にとって何が大事なのか分からなくなりました」という言葉を残して帰っていかれました。

不動産業者は極力お客様が考える時間をとるようにしていますが、結論が出そうもない状況で待ち続けるのは苦痛なものです。

不動産業者に行くまでにこれだけは押さえておいてほしいこと

スムーズな物件探しのためには、希望条件を明確にすることがとても重要になります。
そのため、最低限決めておいてほしいことは次の5つです。

  1. 沿線・駅
  2. 不動産選びの第一歩はここからです。一つに絞り込めないときは複数でも大丈夫です。

  3. 賃料
  4. 共益費がある場合は込みの金額としたうえで、どのくらいであれば支払っていけるのか決めておきましょう。

  5. 間取り、広さ
  6. 広めのワンルームがいいとか、部屋が仕切られた2DKがいいなど、何平方メートルほしいというのも含めて考えておきましょう。

  7. 駅からの距離
  8. 徒歩何分であれば抵抗がないか、また駅に近くてもにぎやかな環境がいいのか、静かなところがいいかなどによっても変わってきます。

  9. 築年数
  10. 新築、5年以内の築年の浅い物件、10年ぐらいまでならなど言えるようにしておきましょう。

まとめ

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困ったお客様の中で「何かいい物件はありますか?」と言われたことを紹介しましたが、この方からは不動産業者がいい部屋を与えてくれるという受け身の姿勢が感じられます。

業者側としては、お客様の新しい生活がより満足できるものとなるように物件を紹介していますが、それは希望を聞きながらでなければできないことです。

とはいえ、すべての希望条件に沿う物件は、残念ながらほとんどありません。

そのため、条件には優先順位をつけて判断していただければと思います。

さらに、一人暮らしをする場合でも、自宅から通えない学校に入学するためか、親元を離れて自立するためかなど、部屋をさがす目的が何かを明確にしておくと、部屋探しも主体的に、そして希望する条件も出しやすくなります。

結果として満足いく新生活のスタートが切れるはずです。

 

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